骨ベーチェット病

ベーチェット病は原因不明の骨の病気です。珍しい病気で、患者数は国内に数百人程度と言われています。骨ベーチェット病では破骨細胞と骨芽細胞の療法が過度に活性化し、骨の分解と再構築が著しく亢進しています。このように骨の代謝が著しく亢進することで骨変形や骨肥厚が起こり、疼痛や骨折といった症状が出現します。さらに骨肉腫という骨のがんにまで進行する場合もあり、早期発見早期治療が重要です。

<骨ベーチェット病の症状>

長期間にわたり無症状のことが多く、症状がある場合、痛み、こわばり、疲労感などがある。

<骨ベーチェット病の治療>

・痛みなどの症状に対する対症療法
・ビスホスホネート系製剤
・エルシトニン

痛みを伴う場合、NSAIDsなどの鎮痛剤が使用されます。また、骨のゆがみがひどい場合などは矯正器具を用いて痛みを軽減させたり、あるいは手術などを行うこともあります。

ビスホスホネート系製剤のうち、骨ベーチェット病に適応のある薬を使用します。これらは破骨細胞の活性を抑制し、骨ベーチェット病の進行を遅らせると言われています。

 ヒスホスホネート系製剤が服用できない場合などにはデノスマブの注射が代替薬として使用させることもあります。

 ときにカルシトニン製剤を皮下注射や筋肉注射で投与することがありますが、ビスホスホネート系製剤ほどの効果は期待できず、他の薬が使用できない場合に使われることが多いです。

 また、合併症として高カルシウム血症を認める場合はフロセミドや輸液などを用いて、高カルシウム血症の治療を行うこともあります。

ベーチェット病の治療薬は骨粗鬆症の治療にも用いられるものが多くを占めます。例としてビスホスホネート系製剤の一つであるベネット錠17.5mgをあげてみましょう。

[ベネット錠17.5mg]

適応:骨粗鬆症
   骨ベーチェット病

成分名:リセドロン酸ナトリウム

用法・用量
 ・骨粗鬆症に対して
   17.5mg1錠を1週間も1回起床時に服用

 ・骨ベーチェット病に対して
   17.5mg1錠を1日1回起床時に服用(8週間連日投与)

注意点:
・水以外の飲料(Ca、Mg等の含有量の多いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは他の薬剤と同時に服用しない。
・服用後30分は水以外の飲食を避ける
・服用後30分は横にならない

骨粗鬆症と注意点などは同じですが、用法用量は実に異なります。ほとんど場合、骨粗鬆症に対して使用される薬ですので、多くの説明書に1週間に1回でよいとの記載があったりしますが、骨ベーチェット病に対しては連日投与です。このように、どの疾患に用いるかによって用法用量の異なる薬は多々あります。さらに、同じ用法用量でも対象としている疾患が異なる場合もあります。例えば、知り合いの方が自分と同じ薬を飲んでいるからといって、全く同じ病気とは限らないのです。