頑張るパパママの薬のみかた

現役薬剤師は頑張るパパママのつよーい味方

あなたの飲んでいる【睡眠薬】飲み過ぎではないですか?このまま飲み続けて大丈夫⁉

なにかとストレスの多い現代社会。不眠が続いて、体調を壊すこともあるでしょう。 そんな時、つい頼りたくなるのが睡眠薬です。 ドラッグストアなどで購入できる市販の睡眠薬もありますし、病院など医療機関で処方される睡眠薬もあります。 本当に困った時に…

女性に必須の【基礎体温】測る理由と正しい測り方を詳しく紹介

基礎体温という言葉を聞いたことがありますか? 「妊娠を希望するなら基礎体温を測らないとダメだよ。」なんて言われたことがある人も多いかもしれません。 実は基礎体温を知ることは妊活以外にも役立つものです。 基礎体温を測るメリットと正しい図り方を紹…

たかが便秘、されど便秘 ~周産期の女性の便秘は周りがサポート~

便秘に苦しむ女性は多いでしょう。 妊婦さんであれ、それは変わりません。 むしろ、妊娠中はホルモンバランスの変化や、子宮増大による圧迫により、腸管の蠕動運動が低下することで便秘が起こりやすくなります。 今回は、妊娠中に便秘が起こる理由を簡単に解…

おむつかぶれは永遠の課題

昔に比べるとおむつの性能がかなり向上しており、おむつかぶれのトラブルは少なくなってきています。 とはいっても、おむつかぶれは乳児のトラブルとしてはとても多いものであることには変わりありません。 ほとんどの乳児が一度は経験していると言われるほ…

小児の坐薬の使い方 注意点と一工夫を紹介

坐薬というお尻にいれる薬が処方されることがあります。 小さなお子様の場合、飲み薬より嫌がることは少ないかもしれませんが、大人にとってはどうやって使うの?となってしまう薬の一つです。 今回は、坐薬の基本的な使い方から、坐薬の切り方、保管方法など…

妊婦が【みずぼうそう】に感染したら胎児に影響するって本当!?

「水痘(すいとう)」というと聞き慣れないかもしれませんが、「みずぼうそう」というと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。「水痘」はいわゆる「みずぼうそう」のことです。 「妊娠中に、みずぼうそうにかかるのは良くない」という話を聞いたこ…

子どもに目薬は2階から目薬よりも難しい⁉

子どもに薬を飲ませることはたいへんですよね。 中でも目薬は子どもが動いたり、目を閉じてしまったりして、なかなかうまくさすことができません。 薬剤師の仕事をしていると、小さなお子様をもつ親御さんから 「どうやって子どもに目薬さしたらいいの?」 「…

もしも子どもが薬を誤飲してしまったら⁉正しい対処法を紹介

子どもが薬を誤飲してしまう事故は毎年発生しており、後を絶ちません。 厚生労働省から公表される「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」でも、小児の誤飲事故の原因は常にタバコや医薬品が上位を占めています。 では実際に子どもが薬を誤飲してしま…

小さなお子さんのいるご家庭必見! 正しい薬の保管方法

子どもが誤飲しやすいものとして有名なものとして、タバコや医薬品があげられます。 厚生労働省から公表される「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」でも、小児の誤飲事故の原因は常にタバコや医薬品が上位を占めています。 医薬品の誤飲は、その保…

服薬ゼリーと普通のゼリーの大きな違い

子どもに薬を飲ませようとするとき、一番困るのは、子どもがなかなか飲んでくれないということです。 小児用はシロップ薬も粉薬も甘味料が含まれており、大人用に比べると飲みやすいものが多いのですが、確かに子どもの粉薬の中にも苦みがあるものがあります…

インスリンはどこで保管したらいいの?

薬にはそれぞれに適した保管方法があります。今回は、糖尿病の治療に用いられるインスリン製剤の保管方法について紹介します。 はじめに 未開封のインスリンは原則、冷蔵庫で保管 飛行機に持ち込む時は? 開封済みのインスリンは原則、室温で保管 外出時は30℃…

なぜ院外処方せんが主流なのか? 院外処方せんと院内処方せんの違いを紹介

病院などの医療機関から発行される処方せんには「院外処方せん」と「院内処方せん」の2種類が存在します。「院内処方せん」は受診した医療機関でのみ通用する処方せんです。 多くの場合、患者さん自身がこの「院内処方せん」を受け取ることはありません。医…

不育症(反復流産・習慣流産)の治療

妊娠はするけれども、流産や死産、あるいは新生児死亡を繰り返し生児が得られないことを不育症といいます。 また、流産が2回連続する場合を反復流産、3回以上連続する場合を習慣流産といいます。この反復流産や習慣流産などいくつかの状態を含めて不育症とい…

目薬の開封してからの使用期限は?

目薬は開封してからどのくらいの期間、使ってもいいものなのか。その答えは、どんなにキレイに使っていたとしても最長1ヶ月です。今回はその理由について紹介したいと思います。 点眼薬は無菌製剤 無菌状態とは 点眼薬の使用期限 容器を工夫した点眼薬も発売…

おくすり手帳のうまい活用方法

調剤薬局や病院などの医療機関で「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれたことはないでしょうか。「お薬手帳って何?」というような切り返しは最近では減ってきていますが、名前は知っていても実際には何のためにあるものなのかを知らない方もいるかもしれま…

飲み方注意! ロンサーフ®の正しい服用方法

病院で処方される薬は、痛い時だけ飲むというような頓用の薬でない限り、毎日服用することが多いのですが、週に1回とか、2週間飲んで1週間休むというような変則的な飲み方をするものがあります。 そういった飲み方が特殊な薬の一つにロンサーフ®という薬があ…

自覚症状がないまま感染⁉ クラミジア感染症を赤ちゃんに感染させないために

クラミジア感染症はクラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる感染症です。 主な感染経路は性交渉で、尿道や子宮頸管、咽頭などへ感染すると言われています。 特に若い女性に感染者が多いことが問題となっています。 男性、女性ともに感染…

妊娠中に目薬を使用してもよいのか?

妊婦中に使用してもよいかという問い合わせの一つに点眼薬、いわゆる目薬があります。 病院で処方される点眼薬だけでなく、目の乾燥に対して市販の点眼薬を使用したいという妊婦さんも少なくはありません。 結論から言うと、点眼薬は使用してもほとんどの場…

胎児への感染は必ず予防を! 梅毒感染がわかった時には迷わず治療

梅毒とは、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染することによって引き起こされる感染症です。 主な感染経路は性交渉とされていますが、感染者の体液や血液が皮膚の傷口や粘膜に触れることで感染することもありえます。 梅毒は2018年に梅毒診療ガイドが策定…

たかが肺炎、されど肺炎  高齢者は要注意! 成人用肺炎球菌ワクチンのすすめ

肺炎はよく名のしれた疾患の一つですが、高齢者にとっては命に係わる疾患です。この肺炎を予防することを目的とたワクチンがあります。 成人用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®)は肺炎球菌が原因となって起こる高齢者の肺炎などの発病や重症化を防ぐた…

2歳までにほぼ全員が感染する⁉ 知らないと怖いRSウイルス感染症

RS(Respiratory Syncytial)ウイルス感染症は、RSウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。生後1歳までに約半数、2歳までにはほぼ全員がRSウイルスの初感染を受けると言われています。生後数週間から数ヶ月の時期に感染すると、気管支炎や…

妊婦の貧血に対する治療

妊娠期に起こりやすい症状の一つに貧血があります。胎児の成長に伴う栄養素の需要増加および循環血流量の増加が貧血を引き起こす主な要因と言われています。 さらに、悪阻による食事量の低下、服用中の薬剤の影響、分娩時出血なども原因になりえます。 血液…

【薬剤師向け】レンバチニブの適応拡大

2021年3月23日、レンバチニブ(レンビマ®)について、切除不能な胸腺癌へ適応拡大が承認されたことが発表されました。切除不能な胸腺癌を対象に治療薬が承認されたのは世界で初めてです。レンバチニブは胸腺癌以外に、甲状腺癌、肝細胞癌に対して使用される…

レナリドミド(レブラミド®)  ~現役薬剤師のひとりごと~

レナリドミドはサリドマイドの同類薬であり、催奇形性があると言われる薬の一つです。 多発性骨髄腫の治療成績の向上に寄与するとされる薬ですが、サリドマイドと同様に厳重な管理のもと使用される必要があります。現に医療者側だけでなく、服用する患者や家…

【薬剤師向け】多発性骨髄腫

●多発性骨髄腫とは多発性骨髄腫(MM:Multiple Myeloma)は、血液がんのひとつで、血液細胞の一つである形質細胞のがんです。形質細胞は骨髄でつくられる血液細胞のうち白血球の一種であるBリンパ球から分化してできる細胞です。形質細胞には体内に侵入した…

サリドマイドの効能 ~現役薬剤師のひとりごと~

サリドマイドは胎児に重大な障害を引き起こすことが知られています。妊娠中の女性がサリドマイドを服用すると、胎児の成長が妨げられ、手や足の短い被害児や耳の聞こえない被害児がうまれることがあります。 その他、胎児の内臓の発達が妨げられ、生後1年以…

サリドマイドから米国を救った人物とは

サリドマイド事件とは1950年代末から1960年代初めに世界中で多くの胎児がサリドマイドという医薬品の副作用による被害を受けた薬害事件です。 被害を受けた胎児の多くは死産、あるいは四肢や聴覚、臓器に障害をおって生まれてきました。日本でも約千人が被害…

妊婦はカフェインを避けるべきか

カフェインの過剰摂取は胎児への影響があるとして、妊婦が避けるべき成分の一つとして広く認識されています。 でも妊婦でもコーヒーの1杯や2杯、飲みたいと思うときもありますよね。今回は、妊婦に対するカフェインの許容量をまとめてみたいと思います。 各…

妊娠中に風邪をひいちゃったかも⁉薬を飲んでも大丈夫?

風邪というのはウイルス性の感染症です。ウイルスと細菌は全くの別物ですから、細菌に対して働く抗生物質や抗生剤、抗菌剤という薬は風邪には効きません。一般的に風邪の治療は薬に頼るのではなく、自身の免疫でもって治るのを待つということが原則になりま…

薬ではわからない、でも処方せんでわかる ~骨ベーチェット病編~

骨ベーチェット病は原因不明の骨の病気です。珍しい病気で、患者数は国内に数百人程度と言われています。骨ベーチェット病は珍しい病気ですが、使用されている薬は珍しいものは多くありません。むしろ、薬剤師として仕事をしていると、普段よく目にする薬が…