あなたの飲んでいる【睡眠薬】飲み過ぎではないですか?このまま飲み続けて大丈夫⁉
なにかとストレスの多い現代社会。不眠が続いて、体調を壊すこともあるでしょう。
そんな時、つい頼りたくなるのが睡眠薬です。
ドラッグストアなどで購入できる市販の睡眠薬もありますし、病院など医療機関で処方される睡眠薬もあります。
本当に困った時には頼りになる睡眠薬ですが、飲み続けると体にはよくないことが起こる可能性があるのも事実です。
できるだけ睡眠薬の使用は少なくしたいものです。
今回は不眠についてわかりやすく解説するとともに、不眠の対処法を紹介したいと思います。
不眠のタイプ
一言に不眠といってもタイプがあり、大きく分けると次のようになります。
・入眠困難
いわゆる寝付きが悪いというタイプの不眠です。布団に入ってもなかなか寝付けず、30分~1時間以上起きているような不眠です。
・中途覚醒
いったん眠りについても起床時間までに何度も目が覚めてしまうタイプの不眠です。
・早朝覚醒
起きようと思っていた時間よりも2時間以上も早く起きてしまい、その後眠れないタイプの不眠です。
・熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間の割に熟睡した感じが得られないタイプの不眠です。
不眠の原因
不眠の原因、それは様々です!
運動不足、ストレス、興奮、高血圧、心疾患、呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群、うつ病、カフェイン、薬の副作用など、実に様々なのです。
一つの原因で不眠になる場合もれば、複数の要因が重なって不眠をきたす場合もあります。
不眠への対処法
不眠が問題となってくるのは、何日も何週間も続く場合です。
一過性の不眠であれば気にする必要はありません。子どもの頃に、明日が遠足だからと眠れなかったことはありませんか?そういった場合にわざわざ対処する必要はありません。
新年度や引っ越しなどで生活環境が変わった時など、ストレスで眠れないという方もいるかもしれません。
しかし、徐々になれてくるようなストレスの場合、気にしなくてもよい場合もあります。
不眠が長期間続き、体調にも変化が出てくるような場合は対処が必要です。
まずは不眠の原因を取り除きましょう。原因がなくなれば、不眠はおのずと治るはずです。とはいっても、そんなに簡単ではないのが不眠ですよね。
原因を完全に取り除くことができないということも多いでしょう。
原因を取り除く取り組みと同時に行っていただきたいのが、生活習慣の改善です。
・とにかく生活リズムを確立しましょう
起床時間、就寝時間は一定に!
体内時計が正しく時を刻めるように努力しましょう。
体内リズムを整える簡単な方法は、起床時間と就寝時間を一定にすることです。可能であれば、食事の時間も一定にするようにしましょう。
日光を浴びることも大切です。日光を浴びることでメラトニンの生成が促進され、体内リズムを整えることにつながります。
・ストレス発散!
不眠の原因の多くはストレスです。
心因的要因が強い不眠の場合、いかにストレスを発散できるかがキーになります。
完全にストレスフリーの生活を送ることは難しいでしょうから、自分に合ったストレス発散法を見つけましょう。
・適度な運動
運動などによってエネルギー消費量が上がると、それに比例して体は疲労し、休養を必要とします。その結果、寝付きがよくなるでしょう。
また、実は肥満は不眠と関係します。
肥満は睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとしてもあげられています。
適度な運動により適正な体重を維持することも不眠を解消するうえでは重要です。
・適温の入浴
熱すぎない程よい温度のお湯でリラックスしながらの入浴もおすすめです。
体が一度暖まってから徐々に冷えていくと、眠気を生じると言われているためです。
ただし、熱すぎるお湯での入浴は禁物です。逆に体が興奮してしまい、眠れなくなることがあります。
・寝る前にスマホを見ない
スマートフォンの画面などブルーライトを発するものを寝る前に見るのはやめましょう。
ブルーライトの刺激でメラトニンの分泌が抑制され、寝付きが悪くなると言われています。
不眠の原因も取り除いた(あるいは軽減した)、生活習慣も改善した、それでも不眠に悩まされる場合に、睡眠薬による治療を検討します。
睡眠薬の種類
大きく分けると市販(一般用医薬品)の睡眠薬、病院で処方される薬(医療用医薬品)があります。
一般用医薬品であれば、町の薬局やドラッグストアなどで薬剤師から購入することができます。
一方、医療用医薬品は医師の処方が必要ですから当然、病院を受診しなければなりません。
睡眠薬にも様々なタイプがありますが、発売されいている睡眠薬の多くは入眠困難のタイプの不眠に対して効果が高いものになります。
不眠のタイプや年齢、体質などによって選択すべき睡眠薬は変わってきます。
病院を受診して処方してもらう場合はあなたの症状から医師が判断してくれるでしょうが、市販の睡眠薬を自分で購入する場合は必ず薬剤師や登録販売者に相談したうえで決めるようにしましょう。