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妊娠中に目薬を使用してもよいのか?

妊婦中に使用してもよいかという問い合わせの一つに点眼薬、いわゆる目薬があります。

 

病院で処方される点眼薬だけでなく、目の乾燥に対して市販の点眼薬を使用したいという妊婦さんも少なくはありません。

 

結論から言うと、点眼薬は使用してもほとんどの場合、問題ありません

 

 

 

点眼薬というのは、局所作用を目的とする薬剤であり、全身への移行はごく微量であると考えられています。

それは全身性の副作用の報告が、内服薬や注射薬に比べて点眼薬では少ないということからも明らかです。

 

さらに、そのごく微量の全身へ移行した薬効成分も全てが胎盤へ移行するというわけではありません。授乳中も同じで、全てが母乳へ移行するわけではありません。

 

したがって、胎児や乳児に与える影響はごくわずかだと考えられます。

 

 

 

 

ただし、点眼薬に含まれる成分で、分娩遅延の報告があったりと、点眼薬の成分自体が必ずしも安全なものばかりとは言えません。

 

1回や2回使用したからといってすぐさま胎児に影響が出るような点眼薬はありませんが、悪影響がゼロではない成分が含まれる場合はありえます。

 

病院で点眼薬を処方される場合は、妊婦であることを必ず伝えるようにしましょう。

薬局やドラッグストアで点眼薬を購入する場合も薬剤師や登録販売員に妊娠中に使用してもよいかを尋ねるようにしましょう。