頑張るパパママの薬のみかた

現役薬剤師は頑張るパパママのつよーい味方

妊婦授乳婦

たかが便秘、されど便秘 ~周産期の女性の便秘は周りがサポート~

便秘に苦しむ女性は多いでしょう。 妊婦さんであれ、それは変わりません。 むしろ、妊娠中はホルモンバランスの変化や、子宮増大による圧迫により、腸管の蠕動運動が低下することで便秘が起こりやすくなります。 今回は、妊娠中に便秘が起こる理由を簡単に解…

妊婦が【みずぼうそう】に感染したら胎児に影響するって本当!?

「水痘(すいとう)」というと聞き慣れないかもしれませんが、「みずぼうそう」というと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。「水痘」はいわゆる「みずぼうそう」のことです。 「妊娠中に、みずぼうそうにかかるのは良くない」という話を聞いたこ…

不育症(反復流産・習慣流産)の治療

妊娠はするけれども、流産や死産、あるいは新生児死亡を繰り返し生児が得られないことを不育症といいます。 また、流産が2回連続する場合を反復流産、3回以上連続する場合を習慣流産といいます。この反復流産や習慣流産などいくつかの状態を含めて不育症とい…

自覚症状がないまま感染⁉ クラミジア感染症を赤ちゃんに感染させないために

クラミジア感染症はクラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる感染症です。 主な感染経路は性交渉で、尿道や子宮頸管、咽頭などへ感染すると言われています。 特に若い女性に感染者が多いことが問題となっています。 男性、女性ともに感染…

妊娠中に目薬を使用してもよいのか?

妊婦中に使用してもよいかという問い合わせの一つに点眼薬、いわゆる目薬があります。 病院で処方される点眼薬だけでなく、目の乾燥に対して市販の点眼薬を使用したいという妊婦さんも少なくはありません。 結論から言うと、点眼薬は使用してもほとんどの場…

胎児への感染は必ず予防を! 梅毒感染がわかった時には迷わず治療

梅毒とは、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染することによって引き起こされる感染症です。 主な感染経路は性交渉とされていますが、感染者の体液や血液が皮膚の傷口や粘膜に触れることで感染することもありえます。 梅毒は2018年に梅毒診療ガイドが策定…

妊婦の貧血に対する治療

妊娠期に起こりやすい症状の一つに貧血があります。胎児の成長に伴う栄養素の需要増加および循環血流量の増加が貧血を引き起こす主な要因と言われています。 さらに、悪阻による食事量の低下、服用中の薬剤の影響、分娩時出血なども原因になりえます。 血液…

妊婦はカフェインを避けるべきか

カフェインの過剰摂取は胎児への影響があるとして、妊婦が避けるべき成分の一つとして広く認識されています。 でも妊婦でもコーヒーの1杯や2杯、飲みたいと思うときもありますよね。今回は、妊婦に対するカフェインの許容量をまとめてみたいと思います。 各…

妊娠中に風邪をひいちゃったかも⁉薬を飲んでも大丈夫?

風邪というのはウイルス性の感染症です。ウイルスと細菌は全くの別物ですから、細菌に対して働く抗生物質や抗生剤、抗菌剤という薬は風邪には効きません。一般的に風邪の治療は薬に頼るのではなく、自身の免疫でもって治るのを待つということが原則になりま…

妊婦にもときとして薬を。~つわり~

つわり、妊娠悪阻は妊娠初期に悪心・嘔吐、食欲不振などの消化器症状として出現します。 原因は解明されていませんが、急激なホルモンバランスの変化が原因だと言われることもあります。また、ちょうど催奇形性など胎児への毒性が顕著に顕れる時期ですから、…

生まれてはじめて飲ませるお薬

生まれたばかりの新生児はビタミンKが欠乏状態になりやすいと言われています。このビタミンKを補うために飲ませる薬が、初めてお父さんお母さんが自分の子どもに飲ませてあげる薬になることがあります。子どもに薬を飲ませるって結構大変なんです。 今回は…

妊娠中のワクチン接種はどうしたらいいの⁉

妊娠中のワクチン接種ってちょっと怖いですよね。 「ワクチンを打ったことで胎児に何かあったらどうしよう」と感じたり、逆に「ワクチンを打たないで感染症にかかったらどうしよう」と感じる方はたくさんいます。しかし、ワクチンの歴史は古く、その多くが妊…

たかが湿布、されど湿布

妊娠中や授乳中に注意が必要な薬が多々ありますが、実は湿布剤にも注意が必要なものがあります。みなさんも、家に余っていた湿布を腰痛や肩こり、筋肉痛、あるいは足首をひねった時などに自己判断で使った経験があるのではないでしょうか。しかし、実は妊娠…