子どもに目薬は2階から目薬よりも難しい⁉
子どもに薬を飲ませることはたいへんですよね。
中でも目薬は子どもが動いたり、目を閉じてしまったりして、なかなかうまくさすことができません。
薬剤師の仕事をしていると、小さなお子様をもつ親御さんから
「どうやって子どもに目薬さしたらいいの?」
「子どもや嫌がってさせないんだけど・・」
なんていう問い合わせを受けることがあります。
今回は、子どもの目薬の使い方のコツや注意点についてまとめてみましょう。
目薬をさす前に・・・
1,必ず手洗いをして、清潔な状態で目薬を扱うようにしましょう
2,冷蔵庫から出したばかりの目薬だと、冷えすぎていて刺激になる場合があるので、少し常温に戻しておきましょう
3.子どもは大人の膝の上に仰向けに寝かせて、膝や股の間で子どもの頭を固定させましょう。
これで準備万端です。
目薬をさす前に、投与時の注意点を頭に入れておきましょう
1,できるだけ目薬の容器の先が、まつげやまぶたに触れないように気をつけましょう
2,泣いてしまった時は落ち着いてから再チャレンジしましょう
涙でせっかくの薬液も流れてしまいます。
3,目薬の量は1滴で十分です。(本当は1滴の半分ぐらいの量で十分なので、少しぐらい流れてしまっても大丈夫です。)
4,目薬をさした後は、数分間そっと目を閉じて目頭を押さえておくのが効果的です。
(さした後で、まばたきを繰り返したり、目をぐるぐる回したりすると、涙とともに涙道に流れてしまうことがあります)
5,2種類以上の点眼薬がある場合は、5分間の間隔をあけて使用してください。
子どもに目薬をさす方法
さて、ここからが本題です。
子どもに目薬! 気合いを入れて、優しくさしてあげましょう。
方法①
目薬の先端を視野に入れない!
目薬は黒目の部分にさす必要はありません。白目の部分に1滴落とし、目を閉じておくことで全体に行き渡ります。
具体的な方法は実はいろいろあります。
・「あっかんべー」をさせてみる(やや視線は上向きの状態で下まぶたを引き下げることで、目の下半分に白目の部分が出てきます。そこに1滴落としてあげましょう。)
・目をつぶらせた状態で下まぶたを引っ張る
(あっかんべーと同じく、下半分の白目の部分に1滴落としてあげましょう。)
・子どもが熟睡している時にさす!
(実はこの方法が一番てっとりばやいかもしれません。睡眠が浅いときには起きてしまうことがありますから、熟睡している時を狙ってみましょう。)
方法②
子どもを膝の上に寝かした状態で目をつぶらせ、目頭付近に2,3滴目薬を落としておく
子どもが目薬を見ただけで嫌がってしまうこともありますよね。そんな時は無理せず、目を閉じた状態のまま薬液を落としておきましょう。この時、目尻側ではなく、目頭(鼻側に近い部分)側に落としておくとよいでしょう。すると、子どもがパチパチとまばたきをする、あるいは大人がぐいっと指で目を開けてあげれば、勝手に目の中に入っていきます。それで十分です。
さいごに
今回は、子どもに目薬をさす方法についてまとめてみました。目薬をさす時には、優しく声をかけながら素早く! これを心がけてみましょう。
ただし、子どもによって、工夫は千差万別です。困った時は一人で悩まず、薬剤師に相談してみてくださいね!
目薬の有効期限についてはコチラの記事を参考にしてください。↓↓↓