頑張るパパママの薬のみかた

現役薬剤師は頑張るパパママのつよーい味方

がん関係

飲み方注意! ロンサーフ®の正しい服用方法

病院で処方される薬は、痛い時だけ飲むというような頓用の薬でない限り、毎日服用することが多いのですが、週に1回とか、2週間飲んで1週間休むというような変則的な飲み方をするものがあります。 そういった飲み方が特殊な薬の一つにロンサーフ®という薬があ…

【薬剤師向け】レンバチニブの適応拡大

2021年3月23日、レンバチニブ(レンビマ®)について、切除不能な胸腺癌へ適応拡大が承認されたことが発表されました。切除不能な胸腺癌を対象に治療薬が承認されたのは世界で初めてです。レンバチニブは胸腺癌以外に、甲状腺癌、肝細胞癌に対して使用される…

レナリドミド(レブラミド®)  ~現役薬剤師のひとりごと~

レナリドミドはサリドマイドの同類薬であり、催奇形性があると言われる薬の一つです。 多発性骨髄腫の治療成績の向上に寄与するとされる薬ですが、サリドマイドと同様に厳重な管理のもと使用される必要があります。現に医療者側だけでなく、服用する患者や家…

【薬剤師向け】多発性骨髄腫

●多発性骨髄腫とは多発性骨髄腫(MM:Multiple Myeloma)は、血液がんのひとつで、血液細胞の一つである形質細胞のがんです。形質細胞は骨髄でつくられる血液細胞のうち白血球の一種であるBリンパ球から分化してできる細胞です。形質細胞には体内に侵入した…

サリドマイドの効能 ~現役薬剤師のひとりごと~

サリドマイドは胎児に重大な障害を引き起こすことが知られています。妊娠中の女性がサリドマイドを服用すると、胎児の成長が妨げられ、手や足の短い被害児や耳の聞こえない被害児がうまれることがあります。 その他、胎児の内臓の発達が妨げられ、生後1年以…

サリドマイドから米国を救った人物とは

サリドマイド事件とは1950年代末から1960年代初めに世界中で多くの胎児がサリドマイドという医薬品の副作用による被害を受けた薬害事件です。 被害を受けた胎児の多くは死産、あるいは四肢や聴覚、臓器に障害をおって生まれてきました。日本でも約千人が被害…

吐き気止めで高血糖

オランザピンは統合失調症やうつ病の薬として有名ですが、近年では吐き気止めとしての効果を期待して使用されることが増えています。 しかし、糖尿病のある方には使用できない薬です。 今回は、このオランザピンについてまとめてみます。 オランザピンについ…